ソーラーシステム
太陽熱を利用して室内を暖める「ソーラーシステム」への関心が高まっている。
太陽熱を受けた屋根材で暖めた空気をファンで循環させ、床暖房などに利用する。
省エネで、家全体を暖められる仕組みとして人気が集まっている。
給湯・暖房のガス節約 効果薄い立地に注意
ソーラーシステムは、太陽電池を使った「太陽光発電」とは異なり、屋根で暖めた空気を暖房に利用するのが特徴。
埼玉県北本市に住む医師の男性(34)は3年前、木造2階建ての2世代住宅を新築した。
4人家族(妻と子ども2人)の男性が居住する部分(延べ床面積約110平方メートル)に、屋根からの太陽熱を暖房に使うソーラーシステムを導入。
「自然の力を活用し、部屋全体が暖められる仕組みに魅力を感じました」と男性は話す。
南向きの屋根約35平方メートルに黒く塗装した鉄板を敷き、屋根との間にできた空間の空気を太陽熱で暖める。
屋根の一部を強化ガラス板で覆い、熱が逃げるのを防いでいる。
暖まった空気は、ファンを使って床下のコンクリート基礎部分の空間に送る。
そこから、リビングや洗面所、トイレなどの床にある空気穴を通して暖気が吹き出す。
冬場は室温を20度に設定しており、「悪天候が続き、十分な太陽熱を得られない場合は、ガス式の暖房で床下を暖めます」。
夏場は日中の屋根の熱が入らないように配管の途中を閉じる。一方、夜は放射冷却現象で屋根が冷やされ、冷たい空気を部屋に取り入れられ、「夏でも午前中なら涼しい」。
屋根材や換気システム、配管などに約150万円かかった。
男性の住宅を設計した、建築家の岡部千里さん(埼玉)も自宅にソーラーシステムを導入している。
日が差していない時は、ガス式の補助暖房を使うため、冬場は1か月約2万7000円のガス代がかかる。
ただ、夏場は太陽熱で風呂などに使う水を温められるため、ガス代は月約3000円で済むという。
「家全体が暖かく、風呂場やトイレも快適。それで光熱費がこの程度なのは、太陽の力を借りているから」と岡部さんは話す。
こうした空気循環を利用するソーラーシステムの機器は、OMソーラー(浜松市)が20年以上前から製造を手がけており、約2万2000戸の住宅で取り入れられている。
同社の試算では、システム導入で給湯や暖房に必要なガス代などを減らせ、政府の次世代省エネ基準を満たした住宅と比べても、二酸化炭素排出量を約3割減らせる。
環境創機(東京)も同様の機器を製造している。
「センサーで室内などの温度管理を行い、空気を循環させるファンは自動運転なので手間はかかりません」と社長の友伸平さん。
もっとも、ソーラーシステムは冬場に悪天候の続く地域や周囲に建物が密集し、屋根に日の差さない場所では十分な効力を発揮できないこともあり、導入の際は注意が必要。
「快適に活用するためには、工事に慣れている建築家や工務店に相談し、施主も仕組みを理解した上で、計画を慎重に進める必要があります」と岡部さんは話している。
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